皆さんお加減どうですか?
どうも、夜の院長です。
今日は、医療の少しブラックな面について、
触れていきたいと思います。
保険診療・自由診療とは?
突然ですが当院は、保険診療と自由診療、どちらも導入しているクリニックです。
保険診療とはそもそも、蓄積されたエビデンスに基づく、国が認めた治療です。
患者さんは、国民の税金から7割の補助を受けて、実質3割の負担で治療の恩恵を受けることができます。
しかし、公費を使う分、際限なく、患者さんの欲しいままに治療を受けることはできず、
その適応の可否は医師の判断に委ねられるところもあります(当院では薬物療法外来で保険診療を行っております)。
そうなると、患者さんとしては
「この薬が欲しいのに!」
「こんな治療を受けたいのに!」
という自由意志に基づいて治療を受けたいというニーズが生まれます。
これに対応するのが、自由診療です。
自由診療では、まだ十分エビデンスが蓄積していない先進医療、美容医療など幅広い治療選択から、
自分の希望どおりに医療を受ける事ができます。
しかし、公費を使うことはできないので、患者さんの負担は10割となり、経済的負担が大きくなってしまいます(当院ではtDCSや心理療法、痩身外来でのオゼンピックが自由診療となります)。
自由診療の闇
さて、この自由診療ですが、実は医院によって自由にコストが決められるようになっています。
美容外科、インプラント手術などを検討された方は、
「なんでこんなにも医院で値段が違うんだ…?」
って思った事もおありでしょう。
医師の腕前の差でしょうか。もしくは、使っている機材の差でしょうか。
いいえ、それは
誰にもわからない
のです。
「高いのだから、それなりの理由があるのだろう」
という考えは危険です。
この私も自由診療のクリニックでいくつか勤務した事があるのですが、
腕がよくて、機材が高くても安くやっているクリニックもあれば、
腕もいまいちで機材費も大してかかっていないのに、値段を高く設定しているところもありました。
医師も営業マンと同じく、患者さんに営業して、いかに価値の高い医療に見せるか努力しています。
そう、自由診療とは、全くのビジネスの世界なのです。
しかもタチの悪い事に、医療の世界はブラックボックス。
専門性が高すぎて、高値の理由を説明されてもそれに理論的に反論できる人間など、
同じ業界の医師など、一握りの人間しかいません。
卑劣な例では、患者さんが知識のない事を良いことに、大して効果のない治療を
如何にも効果的かのように、誇大的に説明し、
高値で行う医療機関も存在します。
ですので、個人的には、
高くて腕の悪い医師のところで治療を受けるよりは、
安くて腕の悪い医師のところで治療を受けたほうが、
損をするリスクが少ないのかな、と感じております。
あ。
ところで当院は、低価格にこだわるクリニックでしたね?
損をしたくない人は・・・安いところで治療を受ける!
そこんとこ宜しくお願いします!(笑)
それでは皆さん、お大事に。