不安の対処法4選
皆さん、お加減いかがですか?
どうもいつも診る院長の清水です。
精神科に寄せられるお悩みNo.1は「うつ状態」なのですが、No.2は何だと思いますか?

「不安・恐怖」
なんですね。
まぁ、タイトルに書いてあるからばれてるんでしょうけど・・・・
仕事やプライベートに支障をきたすほどに不安が強烈になってしまったら
もはや薬が必要な状態を言っていいと思いますが、
もしそうなる前の状態だったら、自分の力でなんとかできる可能性があります。
今回の記事では、精神科医がお勧めする有効な作戦をいくつかご紹介させていただきますね。
問題解決

例えば、自分の店を開店していたが、経済的に立ち行かなくなったお店の主人。
「今後、経済的にやっていけるのか? 家族を養えないのでは?」と悩んでいます。
しかし、残念ながら悩むだけでは状況は改善しません。
そんな時こそ、「そうなる可能性を1%でも減らすため
に」行動するのです。
この場合、家族が困窮してしまう可能性を1%でも下げるために
何ができるのか?という策を考えたり、行動することを指しています。
人員削減をするのか、メニューを見直すのか、営業時間を見直すのか、別の事業に乗り出すのか・・・
考えるべきことはたくさんあります。
実際に行動し、状況が改善した時に、不安は解消されるでしょう。
単純だと思われるかもしれませんが、意外と重要なんですよ。
注意転換

私たちは日常的に、自分の好きなことをしたり、リラックスできることをすると
ストレスが軽減されることを知っていますか?
当然、不安や恐怖もそうしたものに注意を向けていると軽減されるものです。
気休めと言われればそうなのですが、結構大事なんです。
不安や恐怖を感じている対象から注意をずらすということを
日常生活の中で簡単に取り入れられる方法が、自分の好きなことをやるなんです。
お風呂に入ったり、マッサージ受けたり、趣味に時間を費やしたり
自分の好きな時間を作りましょう!
不安や恐怖、ストレスを自分の中にため込まないように、
自分の好きなことができる時間を、どんなに忙しくても
少しの時間でもいいので作ってみてください。
少なくともその間は、不安から解消されるでしょう。
根本的な解決になっていないじゃないか! と思われるかもしれませんが
一時的に不安や恐怖から距離を置くと、冷静になって解決法などを見つけることができる
かもしれません。
全力で考える

不安に思っていることや恐怖を感じていることを考えると
余計に不安や恐怖を感じるから考えないようにしないと!
何か別のことを考えなきゃ!!
と思ったことありませんか?
「考えちゃだめだ」と考えれば考えるほど、
より不安や心配なその考えが鮮明になってしまう場合があります。
そんなときは、自分で時間を決め、その時間全力で悩んでみましょう!
・・・え? 考えれば考えるほどより鮮明になるんじゃないの?って思いましたよね
これが不思議なことに、
意図的に心配なことを繰り返していると、
逆にそのイメージがぼやけてきて、馬鹿らしくおもえることがあるんです。
「なんでこんなことで悩んでたんだろう」とか
「こんなに不安になるようなことじゃなかったな」とか
不安や心配で悩んでいるという事実を受け入れて、
思いっきりその悩みについて考えてみる、という方法になります。
不安を評価する

不安の内容を評価・検討すると、
「あれ?・・・意外と大した問題じゃないな」
と気づくことがあります。
例えば
交際相手との関係で悩む女子高生がいたとしましょう。

「彼に振られるかも……」
「最近LINEもDMもあまり来なくなったしな…….」
と何度も考えては、気分が落ち込むことが多いみたいです。
このような場合も、この技法を使うことができます。
例えば、
「この問題(悩み)は、5年後も重要かな?10年後だったらどうだろう…….」
と大きな枠組みで捉える方法があります。
さすがに10年先まで、この彼氏のことで悩んでいる自分は想像できないかもしれません。
そう考えると「そんなに悩むことじゃないな。。」と思うかもしれません。
そのほかにも
不安に逆行する事実はないか探す方法があります。
どういうことなのかというと
「彼氏に振られる」という不安と対抗するような事実を過去の記憶から探してくる
というものです。
「俺、元々連絡マメじゃないんでだよね」っ言ってたな・・・とか
直近の誕生日を祝ってくれたことを思い出し、
「彼氏に振られる」という不安が軽減する可能性があります。
いかがでしょうか。
このほかにも、不安をコントロールするための様々な技法が精神科にはあります。
気になる方は、ぜひ当院の受診を検討してみてはいかがでしょうか!!(宣伝です笑)
参考にしてみてください。
それでは、お大事に