不安の対処法4選

みなさんこんにちは。院長の清水でございます。

精神科で寄せられるお悩みのNo.1は「うつ状態」なのですが、No.2は何だと思います?

それは、「不安・恐怖」です。

まあ、タイトルで言っちゃってるからバレてるんでしょうけど。

仕事やプライベートに支障をきたすほどに不安が強烈になってしまったら、もはや薬が必要な状態と言って良いと思いますが、もしそうなる前の状態でしたら、自分の力で何とかなる可能性があります。

今回の記事では、精神科医がお勧めする有効な作戦をいくつかご提案させていただきますね!

問題解決

例えば、コロナ禍によって、経済的に立ち行かなくなったお店の主人。

「今後、経済的にやっていけるのか?家族を養えないんじゃないか?」と悩んでいます。

しかし残念ながら、悩むだけでは状況は改善しません。

そんな時こそ、「そうなる可能性を1%でも減らす為に」行動するのです。

この場合、家族が困窮してしまう可能性を1%でも下げる為に、何ができるのか?という策を考えたり、行動する事を意味しています。

人員削減をするのか、メニューを見直すのか、営業時間を見直すのか、早く店を閉めて違う事業に乗り出すのか・・・

考えるべき事は他にたくさんあります。

行動し、状況が改善したとき、不安は軽減されるでしょう。

注意転換

私たちは日常的に、自分の好きな事をしたり、リラックスできる事をすると、ストレスが軽減される事を知っています。

当然、不安や恐怖心も、そうした事に注意を向けていると、軽減されるものです。

お風呂に入ったり、マッサージを受けたり、趣味に時間を費やしたり、自分の好きな時間を作りましょう。

少なくともその間は、不安から解消されるでしょう。

全力で考える

「考えちゃダメだ」と考えれば考えるほど、より不安や心配などの考えが鮮明になってしまう場合があります。

そんな時は、時間を決めて、全力で悩んでみましょう。

不安や心配で悩んでいる、という事実を受け入れるのです。

不思議なもので、意図的に心配なことを繰り返していると、逆にそのイメージがぼやけてきて、馬鹿らしく思えることがあります。

不安を評価する

不安の内容を評価・検討すると、以外と大した問題ではないことに気付く事があります。

例えば、交際相手との関係で悩む女子高生がいたとしましょう。

「彼氏に振られるんじゃないか・・・」「そういえば最近連絡も少なくなったし・・・」

と何度も何度も考えては、気分が落ち込んでいます。

そうした場合も、この技法を用いる事ができます。

例えば、「その問題は、5年後もはやり重要か?10年後では?」と大きな枠組みで捉える方法。

さすがに10年先まで、この彼氏の事で悩んでいる自分は想像できないかもしれません。

その他にも、不安に逆行する事実はないか探す方法があります。

「彼氏に振られる」という不安と逆行する事実を探していくと、「俺、元々マメな方じゃないんだよね」と彼氏が言っていた事や、直近の誕生日を彼氏が祝ってくれた事を思い出し、「彼氏に振られる」という不安が軽減する可能性もあります。

 いかがでしょうか。

他にも、不安をコントロールする為の様々な技法が精神科にはあります。

気になる方は、是非当院の受診を検討してみては!(宣伝)

参考にして下さい。

2025.8.29更新 レイアウト等の修正