異性から好かれる方法
第一印象を大事にせよ!
関係が長く続いている人を想像して下さい。
最初に会った時のことを、鮮明に覚えていませんか?
基本的に、人は最初に与えられた印象に強く影響される傾向があり、
これを「初頭効果」と言います。
また、人に対する印象は、第一印象を基礎として、
3回会う間に決まり、以後はなかなか変化しにくくなるそうです。
これを「スリーセット理論」と言います。
いずれにしても、関係の初期が後にも響くということなのですね・・・
好意はさりげなく伝えていけ!
人は誰でも、「他人に認めてもらいたい」という欲求をもっています。
これを、「自己是認欲求」と言います。
これを満たしてあげると、認めてくれた相手に対して好感を抱く、という心理が働きます。
これを、「好意の変報性」と言います。
しかし、ただただ好意を伝えるのではなく、「さりげなく」が重要です。
なぜならば、人は大きすぎる好意に答えられないとき、
自己に対する罪悪感とともに、相手に対しても嫌悪感を抱くようになるからです。
あくまでも、「返せる範囲の好意を」「さりげなく」がキーワードです。
会って話す機会を増やせ!
私たちは、日頃会う機会が多いに対して、好感を抱きやすいようです。
これを、「単純接触効果」と言います。
学生時代、最初は気にならなかった人も、次第に好きになったことがある、
そこのあなた!
そうです。これが心理学の作用です!ただし、10回以上の接触をしても、
それ以上好感度に変化がなかったということなので、
会えば会うほど・・・ということでもないようです。
諦めも肝心ということですね。
また、近くに住んでいるという物理的な距離が、心理的な距離も近づけるという、
「ボッサードの法則」もあります。これは、住んでいる距離が近いほど、
結婚した確率が高かったという背景から導かれた法則です。
なので、意中の人をゲットするには、
好きな人のもとに引っ越す!
・・・とまでは、しないようにしてくださいね?・・・おお気持ちが悪い。
心地よい会話を心がけよ!
実は、親しくなるために必要な会話は、
心理学の世界では一部わかっているのです。それを以下にご紹介しますね。
「類似性と相補性」
付き合い始めは類似点に気づく方が関係が打ち解けやすく、関係が深まると自分にはないところを感じると魅力的に感じるようになる。
「ミラーリング」
相手のしぐさや、会話の速度を同調させると、快感や一体感を感じやすくなります。
「リアクション、質問し、自分ばかり話さない」
楽しい会話ができると、当然のことながら好感をもたれやすいです。
コミュニケーション能力が高い人ほど、上記のテクニックを使っています。
それは、楽しそうにリアクションし、話を引き出すために「How」や「What」を使って質問をし、そして自分ばかり話さないことです。
動作をさりげなく真似ろ!
相手と同じ姿勢や動作をしている現象を、心理学の言葉で
「シンクロニー」と呼び、好意を持つ相手との間でよく起きると言われています。
長年連れ添った夫婦が似ている、と感じるのはシンクロニーによるところなんですね。
一方で、そもそも人は似ている事があると、好きになりやすい「類似性の法則」を持っています。
心理学者チャートランドの実験では、会話中に相手のしぐさを真似た場合の方が、
真似なかった場合に比べて好感度が高くなったそうです。
つまり、わざとでも真似た方が好感度を得やすいと結論づけられますよね。
これを、「ミラーリング」と言います。ミラーリングは既に多くの人が知るところですので、
露骨にやらないのも大事です。
共通の敵をつくれ!
好きなことだけでなく、
嫌いなことも合うと、やはり意気投合しやすくなります。
むしろ、好きなものが一緒よりも、強力な団結力が働くことも。
あたかも恋人のように振る舞え!
人は、行動と気持ちが矛盾することを嫌うものです。
これを、「認知的不協和」と言います。
これを利用すると、付き合っていないにも関わらず
「家で食事を作ってみる」「誕生日プレゼントをあげてみる」など、
交際していていないと、なかなかとらないような言動をとることによって、
実際に相手の気持ちを惹きつけることができます。
「ギャップ萌え」は心理学的にホント。
私たちの心は、変化に対して敏感に働くように出来ています。
例えば、今は月給100万稼いでいる人も、
若い時に20万円から30万円に月給が上がった時の方が、喜びは大きかったはずです。
これを「ゲイン・ロス効果」と言います。
なので、いつも同じ魅力があるよりも、普段は見れないような、
ギャップのある魅力に、人は惹きつけられるのです。
心理学的にもギャップ萌えは証明されているのですね。
イケメン・美人と一緒に居ろ!
普通に考えて、誰かと一緒にいる方が、人は表情豊かになり、
魅力的に映りますよね?
また、
「この人は社交的な人だ」
「コミュニケーション能力が高いんだ」
「信頼されているんだ」
など、好印象も持たれやすくもなります。
また、一緒にいる人が魅力的であれば、他方の人も魅力的に映るということが、
心理学的に判明しています。これを「同伴者効果」と言います。
イケメンと一緒にいると、引き立て役になってしまうのでは?
と、思いきや。イケメンになるのですよ。
わかったかい?ボウイ。
告白するなら相手の機嫌の良い時、晴れた夕暮れを狙え!
人は無意識に、その時の気分に合った情報を集めようとするので、
気分が悪い時は、事態を悪く評価しがちになり、
気分がよければ事態をより良く評価するようになります。
これを、心理学的には「感情一致効果」と言います。
なので、告白をする時も、相手から高く評価してもらう可能性を高めるために、
相手の機嫌をとれるような演出をすることが大切です。
また、天気や日時も人の思考に影響を与えることが知られています。
人は、晴れている時に満足感を感じやすいので、「感情一致効果」により、
好ましい評価を得られやすくなります。
また、夕暮れ時は判断力・思考力が最も鈍くなるので、
感情的な判断をしやすくなり、告白や交渉に最適な時間帯であると言われています。
これは心理学では「黄昏効果」と呼ばれています。
恋に効かせるキーワードを使え!
恋愛初心者のボウイ。
そしてガアル。
今回は、金と立場の力でモテてきた私が、
モテるキーワードを教えようではありませんか!
というのは嘘で、「好意の返報性」を利用したテクニックなんですよね。
以下の言葉を使いこなしてさりげない好意を振りまけば、あなたも好きな人から激モテです。
「夢に出てきたよ」
→心に印象を残しています、というメッセージを示すことができる
「前に◯◯って言ってましたよね」
→相手に関心があることを示すことができる
「あまり出会わないタイプだよね」
→特別扱いしていることを示すことができる
「私たち・お互いに・一緒に」
→相手との連帯感が生まれていることをアピールできる
「盲点領域」を褒めろ!
人は誰でも、自分のことを知りたいという欲求を持っています。
なので、自分でも気づいていないこと(盲点領域)を気づかせてくれる人に対して、
特別な感情を持つようになるのです。
もちろんそれが良いところであればこそ。相手に、
「そんなことを言ってくれたのは貴方が初めて」と言わせられるよう、
観察眼を研ぎ澄ましましょう!
ちなみに・・・
男性は「ざっくり」と褒められることを、
女性は「具体的に」褒められることを好む傾向にあるようです。
参考にして下さい。
気になる人の左側に位置取れ!
人の急所はどこでしょう?
そう、金的心臓です。
心臓は左側にあるので、人は信頼できる人にしか、左半身を晒したくないそうです。
逆に言えば、左側を位置取ることにより、
「この人には心を許している」と錯覚させることができ、
安心感を抱かせやすくなります。
良い噂を味方につけろ!
心理学の世界ではどうやら、当事者の言葉よりも、
第三者の言葉の方が信頼性が増すようです。
これを、「ウィンザー効果」と言います。
不動産の営業の言葉よりも、不動産会社に対する口コミのほうを信頼してしまうのは、
この心理作用によるものなのですね。
これを恋愛に応用するなら・・・共通の知人に頼み、
好きな人に対して良い噂を吹聴してもらうのも手。
きっとあなたの評価はうなぎのぼりです。
何でもいいからドキドキさせろ!
これは有名な話ですが、
異性と一緒に生理的にドキドキする状況を作ると、
それを恋愛感情と錯覚するという心理作用があります。
これを、「吊り橋効果」と言います。
なので、デートにはジェットコースターやお化け屋敷などスリリングなもの、
スポーツ観戦などの興奮するもの、
飲酒でも心拍数が上がるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしょうか。
心理学のテクニックでも、恋愛に応用できそうなものが見つかりましたか?
今回は、まだ付き合う前に使えるテクニックを紹介しました。
今後、交際中のカップルに使える心理学や、
別れる時に使えるテクニックなども、ご紹介したいと思います。
それでは皆さん、お大事に。
更新:2024.4.1
ライトメンタルクリニック院長
日本精神神経学会認定専門医/精神保健指定医/薬物療法研修会修了/認知症サポート医