治療内容

Treatments

中枢神経刺激薬とは

中枢神経刺激薬に分類されるコンサータ・ビバンセは、ともに注意欠如・多動症(ADHD)における不注意、多動性・衝動性の改善を期待して処方される薬剤です。同様の効果を期待して処方される非中枢神経刺激薬であるストラテラと比較して、依存・乱用のリスクが高いため、適正流通管理が義務づけられており、適正流通管理委員会のリストに登録された医師/医療機関でしか処方することができません。当院は、ADHD適正流通管理システムに登録された医療機関であり、登録医である院長(清水聖童医師)はコンサータ・ビバンセ両剤の処方が可能です。治療上必要であると判断された場合のみに処方可能となりますので、必ずしもご希望に沿って処方されるとは限りません。

コンサータについて

コンサータ(成分名:メチルフェニデート)は、ADHDの不注意・多動性・衝動性に対する薬剤で、その改善率は約70%とされています。コンサータは脳の前頭前野における実行機能回路で、ドパミンとノルアドレナリンの再取り込み阻害により、シナプス間隙の神経伝達物質の濃度を上げます。また、線条体・側坐核における報酬回路系に作用し、ドパミンの再取り込みを抑制し、シナプス間隙の神経伝達物質の濃度を上げます。頭痛や食欲低下、悪心、睡眠障害、不安や抑うつ、チックの増悪に注意が必要です。基本的には朝に1回服薬すると、12時間効果が持続します。

ビバンセについて

ビバンセ(成分名:リスデキサンフェタミン)は、コンサータと同様、ADHDに対する効果を期待する薬剤ですが、活性体であるd−アンフェタミンの急激な血中濃度上昇の抑制、血中濃度の持続的維持を目的に開発された薬剤であり、比較的依存・乱用のリスクは少ないとされています。ドパミントランスポーター及びノルアドレナリントランスポーターの阻害作用と、脳内のドパミン・ノルアドレナリン遊離促進作用により、シナプス間隙のドパミン及びノルアドレナリン濃度が上昇することでADHDに対する治療効果を示すと考えられています。食欲低下、入眠困難に注意が必要です。血中濃度の半減期が9.7時間と長いため、朝に内服することが大切です。また、本剤の処方は6歳から18歳未満に限られており、成人例に対する処方はできません。

処方までの流れ

診察

診察

STEP1

診察場面でお困りごとをお話し下さい。ADHDが疑われる場合は当院で病歴聴取並びに特性の評価をさせていただき、処方の適応の有無を判断致します。当法人では渋谷本院在籍の清水医師が処方可能ですので、ご予約の際ご指名をお願い致します。

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患者登録

STEP2

コンサータ・ビバンセの処方を受けるには、ADHD適正流通管理システムへの患者情報の登録が必要となります。その際、同意書、本人確認書類(保険証、運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)、第三者情報(通知表・母子手帳・第三者から見た症状を記載した書類など)が必要です。

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患者カード発行

STEP3

管理システムの審査を経て、無事認可された場合は、患者カードが発行されます。審査からカード発行までは、概ね2週間以内です。患者さまは、処方箋と一緒にカードを指定薬局に提示した上で、処方を受けることになります。

内服 抗うつ薬

処方・内服開始

STEP4

初診を受けた医師を再度受診し、処方可能と判断された場合は処方箋を発行します。初回は薬局で服薬指導を受け、服用を開始いただきます。再診時には効果や副作用を確認し、継続の可否を判断しますので、安心してご相談ください。

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