反抗挑発症とは

反抗挑発症(反抗挑戦性障害)とは

1. 概要

反抗挑発症は、行為障害(素行症)と情動制御に乏しい間欠爆発症との中間に位置付けられる病態だと考えられており、行動(挑発的態度、口論好き)と情動(怒りっぽさ、執念深さ)、両者の制御に問題がある事が特徴です。大部分は児童期までに発症し、青年期までに発症する行為障害に前駆して本症状が存在する事が多いです。素行症の前駆段階として本症が位置付けられますが、一方で本症が存在するからといって、そのほとんどは行為障害に移行しない事が多いです。青年期以降の不安症や抑うつ障害、物質使用障害など、他の精神医学的疾患の発症との関連が指摘されています。ADHDを併存する頻度が高く、日常生活の適応を妨げる要因を形成しています。

2. 原因

特定の病態や病因が特定されているわけではありませんが、生来の性格要因や不適切な養育環境など、社会的背景を含まれた、多角的な原因が想定されています。

3. 診断

特定の臨床像を満たすことで診断されます。怒りっぽさ、挑発的な行動、執念深さを中核とした情緒、行動上の問題が少なくとも6ヶ月間持続し、以下のカテゴリーのいずれか少なくとも4症状以上が、兄弟姉妹間以外の、少なくとも1人以上の他者とのやり取りにおいて示された場合に診断されることになります。

①怒りっぽく/易怒的な気分
1)しばしば癇癪を起こす、
2)しばしば神経過敏またはいらいらさせられやすい
3)しばしば怒り、腹を立てる
②口論好き/挑発的な行動
4)しばしば権威がある人物や、子供や青年の場合は大人と口論する
5)しばしば権威ある人の要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する
6)しばしば故意に人を苛立たせる。
7)しばしば自分の失敗や不作法を人のせいにする
③執念深さ
8)過去6ヶ月以内に少なくとも2回、意地悪で執念深かったことがある

その行動上の障害が本人や他者の苦痛と関係しているか、または社会的、学業的、職業的、または他の重要な領域における機能に否定的な影響を与えている、そしてその症状が精神病性障害、物質使用障害、気分障害の経過でのみ起こるものではなく、かつ気分変調症の基準は満たさない、といった複雑な条件で診断となります。

4. 治療

生育歴から病態を判断し、心理社会的治療を行います。ペアレントトレーニング、ソーシャルスキルトレーニングも有効です。ADHDが併存する場合はADHDの治療を優先させることが先決です。治療介入によって、行為障害への移行を防ぐことが重要となります。

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診療科目 心療内科、精神科、児童精神科、美容皮膚科

ライトメンタルクリニックは、新宿・高田馬場にて夜間診療を行っている精神科・心療内科クリニックです。次に掲げる考え方のもと、「夜間・休日含む常時診療」「非薬物療法の充実」「遠隔診療の実施」「プライバシーの配慮」の4つを特徴とし、精神科・心療内科受診に抵抗のある方にこそ選ばれる医院を目指しております。
1.心身に不調を感じているにもかかわらず、日中忙しいことにより精神科・心療内科の受診を躊躇する方のニーズに応えるため、当院は日中の診療に加え、夜間・休日診療も行います。
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