認知行動療法ー認知的連続表ーとは?
みなさん、お加減どうですか?
どうも、いつも診る院長の清水です。
ところで、
濡れたまましまっておいた折り畳み傘、
久しぶりに開いた瞬間。
ネコのおしっこの臭いがしますよね。
まあ、どうでもいいんだけどね。
今日は、認知的連続表というスキルをご紹介しますよ。
これは、前回にやった【思考の偏りを知る】時に登場した、
全か無か思考の視点から物事を捉えやすい場合に、
使えるスキルの一つです。是非、お試しあれ。
認知的連続表の実践!
わかりやすく説明するために、完璧主義&白黒思考の学生Cさんに登場してもらいましょう。
学生Cさんは、
高校時代まで神童と言われていたスーパーエリート、
大学は日本のトップ、T大学に進学しており、
学業には誇りを持っています。
しかし、入学初年度、前期の成績が「良」だったため、
「“秀”以外の成績ならば、落第と一緒だ」
という自動思考で自責・抑うつという不快な感情が抱えています。
(全か無か思考でお困りの方は是非、やってみましょう!)
まず、以下を問いかけてください。
Cさんの場合、検討する指標は“優秀さ”でした。
(Cさんにとって、“優秀な学生”とは、この図のどのあたりに位置しますか?)
Cさんは、「“秀”は、概ね90%以上の出来だから、優秀な学生なら90%以上に位置するだろう。
続いて、自分の位置以下のところにいるものを考える
(Cさんよりも、もっと“優秀でない人”はいますか?)
さらに、以下のように問いかけて下さい。
(それでは、“Zさん”よりもさらに“優秀でない人”はいますか?)
【引用・参考文献】
・ジュディス・S・べック 認知行動療法実践ガイド:基礎から応用まで第二版 星和書店
・Lee David 10分でできる認知行動療法入門 日経BP社
・福井至 図解やさしくわかる認知行動療法 ナツメ社
更新:2024.1.23
ライトメンタルクリニック院長
日本精神神経学会認定専門医/精神保健指定医/薬物療法研修会修了/認知症サポート医