交際関係を長続きさせる心理学。

交際関係を長続きさせるコツ

恋愛 長続き 心理学

皆さん。お加減どうですか。

どうも、いつも診る院長の清水です。

以前、「恋愛を成就させる心理学」と称した記事をアップしたのですが。

皆さん、「交際」ってのは、終わりじゃないんですよ。

そう・・・・始まりなのです!あざす。

「好き」の理由は聞かない!確認も避けろ!

ねえ・・・私のこと、好き?・・・じゃあ、どこが好き?

カップルではよくありがちな会話であるだけに、

言われたことのある方。正直、・・・冷めませんでした?

実は心理学の世界では、自己肯定感が低い人に

そのような確認行為が多いらしいのです(拒否感受性が高い)。

自信がないからこそ、安心を求めてそのような確認をしてしまったり、

「好きの理由」を聞いてしまいがちです。

自分に自信がないので、パートナーの言動をネガティブに解釈しがちになり、

交際相手に対しても怒りや不満、悲しみを感じやすくなります。

これでは、パートナーが楽しくなくなるのも当然ですよね。

心理学者ダウニー氏の調査によれば、拒否感受性が高い人は、そうでない人に比べ、

破局率が二倍だったとの報告もあります。

また、好きの理由を尋ねることも避けた方がよいとされています。

なぜなら、それに答えた相手が、無意識にその要素を意識するようになり、

その要素がなくなったとき、別れのリスクが上がるからです。

また、好きな理由を答えられなかったらなかったで、

「あ、好きなところ、実はないのかな・・・」と思ってしまうからです。

 

ねえ・・・私の・・・どんなところが好き?
綺麗なところだよ・・・ベイべー

(※40年後)

ねえ・・・私の・・・どんなところが好き?
おばはんやないか!!ってことはもう、好きな理由あるわけないやろ!!!

男女差を理解し受け入れろ!

男と女はもう、違う生き物と思った方がいいです。

異なる性ホルモンの作用によって、考え方が違ってますから。

例えば、恋愛における気持ちの盛り上がり方にも差が出ます。

統計的にみると、

男性は初期に気持ちが高まり、交際、セックスを経て、

気持ちがトーンダウンするものです。

しかし女性は、深い関係になった後も気持ちが上がり続けていきます。

なので、ここですれ違いが生じ、「男の態度が変わったんだけど・・・」と

ガッカリしやすくなります。

男性・女性とも、あらかじめそのような時期があることを理解し、

過剰な期待をしないのが関係を維持するコツです。

感情的な喧嘩は避けろ!

感情的になると、思ってもいないような、

相手を傷つける言動を取りがちであり、

関係を維持しようとするなら得策とは言えません。

かといって、不平不満を我慢するのも健全な関係とは言えません。

ですので、相手に対して言いたいことは、感情を挟まず、

具体的な行動を指摘する程度とし、「私を主語」として感想を述べるのが得策です。

そして、最後は「ごめんなさい」で終わります。

(例)

デートの約束、1時間遅刻したよね?色々計画したのも台無しになってしまって、
「私は」悲しかった。すごく楽しみにしてたから・・・・。いや。言い過ぎだよな。ごめん

認知行動療法の記事をご覧いただいた方はピンと来たと思いますが、

これは、アサーション・スキルですね。

新鮮な体験をせよ!

関係を長続きさせるには、当然浮気心が沸かないことが大切です。

では、どうすれば浮気心を抑えられるのでしょうか。

浮気心というのは、魅力的な相手が「未知の体験」を提供してくれたり、

「未知の自分」を発見してくれた時に起こりやすいとされています。

・・・ということは、

自ら新しい自分を発見したり、未知の体験をするために行動することで、

他の人に関心を抱きにくくなるということです。

具体的には、普段着ないファッションや、

普段やらない趣味に挑戦してみることなどが良いでしょう。

もちろん、相手に浮気させたくないなら、相手に新しい体験や新しい自己を気づかせてあげられるよう、

努力をすることも大切です。

浮気はしていない!信じろ!

浮気を疑ってしまうと、

嫉妬心が爆発してしまい、相手の行動に粘着してしまいがちですよね。

ただし、もし関係を維持したいなら、

その気持ちはグッとこらえて下さい。

むやみに疑ってかかるのは、「あなたは信用に値しないよ」という

メッセージを発信しているのと一緒。

相手が浮気をしていようとしていまいと、

相手の気持ちはどんどん離れていきます。

健気に信じているように演じていたり、

「もし浮気だったら、悲しい」などの「感想」でとどめておく方が、

相手の罪悪感を引き出しやすく、まだ関係を維持できる確率が上がります。

でも、相手の浮気の事実があるなしに関わらず、関係を終わらせたいのなら話は別。

どんどん疑う言動を増やしちゃって下さい!

互いに「与え合う」関係を作れ!

「ギブ&テイク」という言葉がありますね。

実は恋愛のみならず、人間関係において、

持ちつ持たれつの関係であると、長続きしやすいことがわかっています。

人間は、「公平であるべきだ」という考え(公平理論)に沿って行動しているので、

負担が一方的になるとき、

「相手も負担してくれていいのでは」という考えや、

「こんなに尽くしてくれるってことは、そうでもしないと自分と釣り合わないんだ」

という考えが働き、距離を取ろうとするようです。

ドキドキが冷めるのは当たり前と心得よ

長く交際をしていると、ドキドキする気持ちは減っていきます。

これは生理学的にもそうで、

脳内に分泌される、快楽物質「ドーパミン」の分泌は、

短期的には2-3ヶ月でピークとなり、

中央値2年前後、どんなに長くても3から4年で分泌されなくなるようです。

それまでに、いかに「人間愛」や「友情」が育っているかが、

長期的な関係を維持する上で、キーポイントとなっています。

喧嘩より体を重ねろ

名のある心理学者であるハワード氏、ドーズ氏らの調査によれば、

性行為の回数が多く、かつ口論の回数が少ないほど、

結婚生活の幸福度が高いそうです。

みんな、喧嘩よりセックスしてね?

え?

私はこの上なくマジで言ってますよ?

自分よりも「上」と思う人と付き合え

こちらも名の通った心理学者であるマーレー氏の報告なのですが・・・

パートナーを自分より上だと思うか下だと思うか、

点数をつけさせるという調査を行ったところ、

「自分よりも相手の点数を高くつけた」群で、

幸せな交際関係だと思っているという傾向があることがわかりました。

尊敬できる相手だと、長続きしやすいということなので、

至極納得ですよね。

まとめ

いかがでしょうか。

今日は、交際がスタートしてから、

カップルが長続きする秘訣を、

心理学的な視点で解説しました。

好評でしたら、恋愛絡みで続編も記載します!

コメント、お待ちしております。

それでは皆さん、お大事に。

更新:2024.4.5

執筆者紹介

清水聖童
ライトメンタルクリニック院長
日本精神神経学会認定専門医/精神保健指定医/薬物療法研修会修了/認知症サポート医

 

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