大麻の合法成分、CBDの向精神作用を精神科医が本気で分析してみた!
CBDって安全?向精神作用について
皆さん、お加減どうですか?
どうも、いつも診てる院長の清水です。
今日は、巷で流行しているCBDの話題を。
最近、街でこんなの吸っている人いないですか?
これ、CBDかもです。なんと、リラックス効果のある、ゴキゲンな煙なのだそうです。
安心して下さい。合法ですよ?
他にも、グミやオイルでも摂取できるようですね。
CBD(カンナビジオール)とは
そもそもCBDって何?という方もいるでしょう。
CBD(カンナビジオール)は、大麻草から抽出される成分のうち、
いわゆる「ハイ」にならず、依存性がないものになります。
CBDを摂取することで、緊張や不安、睡眠に役立つなど向精神作用があると言われています。
他にも高血圧や免疫力向上や痛みにも効果があるようで、米国においては抗てんかん薬として使われるほど、使用実績があります。
CBDについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧下さい。
CBDって本当に効くの?
これ、気になりません?
そもそも、さわやか3組を観て道徳を学んできた我々中年世代としては、
大麻の成分って聞くだけで嫌悪感が沸き上がります。
本当に効くのか、という以前に危ないんじゃないか、という懸念もあります。
では、医学的にはどう考えられているのか?
過去20年の文献に目を通し、弾き出した結論はこうです。
CBDイイね👍そして大麻はダメ、ゼッタイ🙅♂️
詳細は以下の通りです。
・CBDはその安全性と精神作用、広範な薬理スペクトラムから向精神薬として臨床応用されうるものである。
・CBDは、CB1、CB2、GPR55、TRPV、PPARγと言われる神経細胞に発現する受容体に高い親和性を有する大麻抽出物中のカンナビノイドであり、これらの受容体の活性を調節することによって、CBDは神経保護的に作用する。
・向精神作用としてjは、抗不安作用、抗幻覚妄想作用、睡眠深度の向上などの様々な作用を示していることが示唆される。
・CBDの抗不安作用や抗精神病作用は短期的なものであり、長期的なデータにおいてはまだ蓄積が足りていないのが現状である。
・CBDの向精神作用においては、適切な治療用量を決定することは現時点では困難である。
・CBDは短期的には気持ち悪くなったり、食欲を減少させる副作用が出現する可能性が報告されてはいるものの、長期的なリスクに対しては、現時点では報告されていない(今後新しく長期的な副作用が報告される可能性は0ではない)。
・燻製大麻の長期使用(もちろん違法)においては、精神病のリスクを高める可能性があるため危険である。
いかがでしょう。
これを見ると、なんだか安全で効果的な気がしません?
そもそも、米国で厳しい審査を通って抗てんかん薬として承認されている訳ですから、
そりゃ安全だろって話ですけど。
一方で燻製大麻は、その中に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分によっていわゆる「ハイ」になり、依存性や精神病発病リスクがあがるというデメリットがあります。
なので大麻(THC)ダメ、ゼッタイです。
妊娠中の女性に対しては、胎児に対する悪影響の報告もありますしね。
・・・まあ、厳密にはTHCにもメリットはありますけどね。
ただ、そもそも日本で違法だからダメということで。
実際にやってみました
いや、昔からの性分といいますか、
人から聞いたことだけでは納得しない性格で、わたくし。
百聞は一見にしかず。この目で確認しないことには気が済まないタチでして。
実際にキメてみましたぜ!
【感想】・・・・え?
そうです。特に何も感じません。絶望。
だがしかし!諦めずに2週間程度使用していたところ、変化が!
「あれ? 胸のムカムカがない…?」
そうなのです。「いつも診る院長」と名乗るため、実際に10時から22時まで外来をやっているわけですが、
やっぱり夜21時を回ってくると、知らず知らずにストレスを溜め込んでいるのか、
次第に胸がムカムカしてくるんです。
毎日CBDを吸うようになってから、それが無くなってます!
いや、これは嬉しいですね。
薬は嫌だけど漢方はOK、みたいなナチュラル思考の方にも、これはおすすめできます。
現状、日本では同様の作用機序をもった薬剤が未発売なので、
薬物療法中の方にも補助治療としてもお勧め。
いかがでしたでしょうか?
ここ最近で急激な流行を見せるCBD。
最近ではドンキでも売ってます。
リキッドをアトマイザーで吸うのが個人的にはおすすめですが、
オイルやグミなどを食生活に取り入れるのもいいかもしれません。
ストレス社会に生きる現代人に、CBDが一役買ってくれる可能性。
あると思います。
それでは皆さん、お大事に。

ライトメンタルクリニック 渋谷院 院長
清水聖童(Seido shimizu)
精神保健指定医/日本精神神経医学会認定専門医/認知症サポート医/コンサータ処方登録医/
【引用・参考文献】
・Jiangling Peng,et al A narrative review of molecular mechanism and therapeutic effect of cannabidiol (CBD). Basic Clin Pharmacol Toxicol. 2022 Apr;130(4):439-456.
・Procaccia Shiri, et al. Cannabis for Medical Use: Versatile Plant Rather Than a Single Drug. Frontiers in pharmacology,2022,Vol. 13
・Izet Pajević et al. Do Cannabis and Cannabinoids Have a Psychopharmacotherapeutic Effect?Psychiatria Danubina 2021 Spring-Summer Vol. 33 issue(Suppl 4)
・Isobel Lavender, et al, Cannabinoids, insomnia, and other sleep disorders
chest 2022 May 7;S0012-3692(22)00895-9.
・Nadia Peyravian et al. The Anti-Inflammatory Effects of Cannabidiol (CBD) on Acne. Journal of inflammation research Vol. 15 2022 May 3
更新:2024.8.29
.png)


